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『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

フェダイン

日本が誇るジャズ・トリオ『フェダイン』
1969年のマイルス『ビッチズ・ブルー』1980年のジェームス・ブラッド・ウルマー『ノー・ウェーブ』そして1990年の『フェダイン・ファースト』。ある年代の終わり・初めには必ず強烈なアルバムが発表される。今回はフェダインについて書こう。フェダインは不破大輔b、川下直広ts他、大沼志朗dsのトリオだ。日本のジャズを強力に盛り上げた(1部でだが)当時最強のトリオだった。現在は演奏活動はしていないと思う。このトリオを知ったきっかけは『ミュージック・マガジン』の1990年、年間ベスト・アルバムになっていたからだ。聞いたこともない名前のバンドが年間ベスト・アルバムというのは気になってしょうがないので『マガジン』に書いてあった連絡先に注文したのだ。ちなみにこの頃『マガジン』でジャズの記事を書いていたのは現『スタジオ・ウィー』の脇谷氏だ。すぐに送ってもらって聞いたときの感動!?これは強烈だった。直に聞くものに迫ってくるその音の塊が実に心地よかった。すぐさま友人の日本のジャズ愛好家に教えたところ、すぐに気に入ってくれて、札幌でもライブを聞ければいいね~とか話していた。それがすぐに実現する。俺みたいに通信販売でCDを手にいれたファンが段々と増えていったのだろう。札幌の『ZippyHall』で2回ほどライブをやった。(ホントは3回の予定だったのだが、そのうち1回はキャンセルされた)20数人程度の観客だったが、フェダインは強力なパフォーマンスを見せてくれた。人間臭い体温を感じさせるその演奏は、当時最高に好きだった。事ある毎に人にフェダインと言っていたので、俺の周りの人は音は聞いたこと無いけど、フェダインの名前だけは聞いたことがあるという人が多くなった。いつも通販でCDを買っていたので(フェダインのCDはファーストがチョコレート・シティ、セカンド以降ナツメグというマイナー・レーベルから出ていた。現在は地底レコードから2枚出ている)絶対に行けるわけが無い東京・横浜等のフェダインのライブのチラシがたまに送られてくると東京に住みたいと思ったりした。とにかくサックスがフロントでベース・ドラムのトリオ編成は星の数ほどあるが一番好きなタイプの演奏だった。ゴールデン・サークルのO・コールマンより好き。これは言葉でいくら書いても伝わらないと思うので、興味のある方実際にCD聞いてみて下さい。凄いよ。フェダインのベースの不破大輔は『渋さ知らズ』でもう有名になっているので。その辺からフェダインも知っている人は多いとは思うけど、今聴いても全然OKなほどぶっ飛んでいる。オリジナル以外の選曲も嬉しい趣味なんだ、これが!
*フェダインのCDは地底商店にて通販してます
 http://www.chitei-records.jp/cd/shop/shop.html


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